ジェットコースターに顔認証で乗りたい

顔認証はプライバシーや監視カメラの問題とセットで論じられる。監視カメラに顔認証を組み込めば特定の個人がいつどこで何をやっていたのか他人に把握されてしまうという問題だ。

人は社会的な動物だから必ず人の目を気にする。監視カメラであっても同じであり気になる。まして自分を把握している(顔認証)となると少し不安も感じるのは当然だ。

私は地域のゴミ捨て場の当番をすることがある。中にはひどい人もいて、カンやビンのゴミ捨て場にも関わらず、包丁や扇風機、鉄板を捨てられている時もある。包丁など私のような当番の人間やゴミ回収の業者がケガをする可能性がある危険な行為である。監視カメラがあって顔認証しないと捨てられない仕組みだったら発生していないはずだ。

まっとうに生きている人にとって顔認証と監視カメラは人のモラルと治安の向上という多勢へのメリットの方が多い。まさにおてんとうさまに恥じることがない生き方と言っても良い。

日本ではモラルと治安の低下という差し迫った現実的な問題がプライバシーやビッグブラザーへの警戒といった抽象的な問題を脇へどけて、顔認証の採用が進んでいくと思う。