セールスフォースが出てきてSaaSというものを初めて具体的に認識した。IaaSやPaaSの登場の頃にはSaaSのおかげで理解は早かった。ただ、その後Salesforceがどうなったかは知らなかった。Salesforceはどうなったか調べてみた。
日本国内のPaaS市場で第1位。日本国内の営業支援システムのマーケットシェアの過半数を握り、CRMの世界マーケットシェア第1位。なんと世界のソフトウェア企業ランキングでも第10位にくいこんでいる。従業員数が四万人近い大企業になっていた。
20年前の登場時から革新的な企業だった。世界中のソフトウェア企業がソフトウェアの販売競争をしていたころ真っ先にサブスクリプションを取り入れた。海賊版や不正コピーに悩まされることなく金のとりっぱぐれもない。そして利用者側はシステム構築はおろかシステム自体を持たなくてよい。ウィン・ウィンだ。他の会社とは全く違う事をやり始めた結果、大成功をおさめた。
革新的であればあるほど群れからははぐれてしまう。見た目には間違った方向に進んでいるようにも見える。だがその道が正しければブッチギリの一位になれる。Salesforceはそれを示している。