ジブリのアニメ映画「ゲド戦記」には心を動かされます。
死ぬのが怖くて仕方がない悪役クモ。
「怖い。怖い・・・」と死におびえながら主人公アレンと戦います。
アレンに至っては死ぬのが怖くて生きることにすら疑問を持ち、心は不安で一杯です。
「いつか死ぬのに。なんで生きるのか?」
アレンはジブリ映画ではありえないくらい汚い泣き顔で大粒の涙を流します。
そして「ひとつしかない命を生きるのが怖いだけ」とヒロインであるテルーに指摘されます。
私もそうです。生きるのも死ぬのも怖いです。私もクモでありアレンです。
でも人間って複雑なのは、私はクモでありアレンでありテルーでもあるんです。
いつか死ぬから、自然を美しいと思えるし人に優しくできる。分かってます。
でも哀しくて寂しいのが生きることの本質なんだろうなって薄々気付いちゃってるのです。
その辺一筋縄ではいきません。
それにしてもテルーの唄は何の救いもない歌詞です。でもこの歌を聴くとアレン同様救われた気がします。