トラブル対応に必要なモノは

トラブル対応はトレーニングが難しい。まだまだサイエンスというよりアートの領域に近い。昔ながらのカンと経験と度胸の世界が幅をきかせている。

だがいくらKKDといえども、ログを調査し、事象を観察して仮説を立てて、仮説を確認するという科学的な手法は絶対に必要となる。科学の良い点は自身に誤り訂正の仕組みを持っていることである。仮説が誤っていたのなら訂正すれば良い。だが仮説を立てずに対応してはただのいきあたりばったりである。後から自身の行動の正当性を説明できない。「とりあえずやってみました」ではすまされない場合もあるのだ。

インタネットは何処から来たのか?何処へ行くのか?

人はいずれ死ぬから色々頑張ってみても仕方ない。

それだと面白くない。

おもしろき こともなき世おもしろく. すみなしものは 心なりけり

と高杉晋作は辞世の句で読んだ。面白くもないこの世を面白くするのは自分の心である という意味だ。

インターネットのおかげでこの世は面白くなった。

アメリカの研究者達に感謝!

RPAはExcelマクロとナンカ違うのか?

RPAツールは企業ユースで使い物になるようなものが出てきている。こういったノンプログラミングツールはEUC(エンドユーザコンピューティング)を助けてくれる。

おかげでシステムを作る側が全く意識していなかったような使い方をされる可能性も出てきた。餅は餅屋。業務は業務部署が当然詳しい。RPAツールを使って別のシステムと別のシステムをつなぐような使い方もありえる。そしてその使い方が業務上すごく重要な役割を果たすことも当然ありえる。

システム更改で画面レイアウトが変わった時に騒ぎがおこる。

RPAツールが正常に動かない!

これじゃ業務にならない! の大合唱。

こうして思ってもみない方法でRPAツールが業務に組み込まれていたことに初めて気づく。RPAツールの画像認識技術が発展すれば、レイアウト変更には柔軟に対応できる。だが所詮プログラムなので、画面の「意味」を理解している訳ではない。だから処理が複数画面に別れたりしたらもうお手上げだ。そうなると怒る業務部署をなだめてRPAツールを新しい画面向けに調整してもらう必要がある。

でも、ほんとのロボットだったら対応できるのかもしれない(と未来に期待してみる)

ゲノム編集とハッカー文化

技術の独占は許さない。技術は広く共有されるべきである。

というのがGNU的なハッカー文化である。著作権法や特許法でソフトウェア(つまり当時の最新技術)が一部の者たちに独占されることを嫌った。大衆が自由にソフトウェアを学んだり、利用したりすることを妨げる行為は悪であるとした。

遺伝子解析、ゲノム編集、遺伝子治療などの技術も一部に独占されるべきではないという主張が「バイオハック」という言葉に現れている。

ただ、遺伝子技術はソフトウェアと違って倫理的な問題をはらんでいる。

とも思うが、人間は何にでも慣れる。延命治療や抗がん治療を倫理的に問題があるから中止すべきとは思えない。

ゲノム編集があたりまえの技術となる日はすぐそこだ。

Pythonが流行ってるとは いっても・・・

人がそんなに便利になれるわけない

とセイラさんは言った。

そう問題はいつだって人なのだ。だからCOBOLは偉大なのだ。習得コストやコードの可読性の問題は過小評価されるべきではない。

もし真のハッカーに基幹系の構築を依頼したら、言語にLISP を選択するはずだ。そして素晴らしく禅で美しいシステムが出来上がる。その再帰とマクロで彩られた完璧なシステムは常人がメンテで触れることも、そもそも理解することすら不可能となる。パーフェクト・システムだ。

会社のお荷物と呼ばれましても・・・

2000年前後に導入されたERP(基幹系業務パッケージ)SAP R/3のサポート切れが2025年に迫っている。多くの会社が導入して、カスタマイズやアドオンをしまくったせいで今になってバージョンアップが簡単にできずリスクになってしまっている。

結局原因はいつもの通り。人である。

ERPの導入を推進するのは、多くの場合、情報システム部というバックオフィスの部署である。営業とか製造部門からはコストセンターと言われて力関係で完全に負けている部署である。

そんないじめられっ子の部署が面倒な海外製のソフトを会社の基幹業務に使用したいとか言ったらどうなるか?(実は情報システム部は導入したい訳じゃなく、コンサルとかトップダウンで導入を決められたのに従っているだけというのが実際のトコロな訳だが)

そんな機能じゃ、俺たちの業務はまわらない。

の大合唱である。

そこで情報システム部はけなげにERPをカスタマイズしまくって、ご機嫌を伺う。結果、簡単にバージョンアップできないようなゲテモノができあがる。

でまた情報システム部が困る。

マッチポンプである。

ERPはカスタマイズしない。バージョンアップの時大変だし、そもそもパッケージソフトを使うというコトは、「世界標準のソフトの方に自分たちの仕事を合わせること」である。

というのは20年前から言われていたことである。当時、情報システム部の人間は誰でも知っていた。日経コンピュータにも書かれていた。

だがこの有様である。この問題は企業の情報システムにまつわる問題点の代表である。(日本の問題の多くも同じ原因)

対決や揉め事を極端に嫌うのてある。

そんな機能じゃ、俺たちの業務はまわらない。

という声に対して

うるせー。将来もっと困ることになる。自分たちだけのことじゃなく、会社全体のことを考えて業務の方を変えろ。

と対決、揉め事を起こしていれば事態はもう少しマシになっていた。

揉め事がおこれば上位の裁定者が互いの言い分やメリット・デメリットから意思決定できる。そして誰かが意思決定したことが残る。もし意思決定が誤っていたのなら反省して繰り返さないようにすれば良い。だが、対決や揉め事が起きず、和を以て尊しとするとどうなるか? 間違いが間違いとして残らず反省や改善ができなくなってしまうのだ。だから今回なんらかの方法で頑張ってERPをバージョンアップ対応させても結局、次のバージョンで同じ問題が起きる。

特に情報システムの人間は「和を以て尊しとする」ことの弊害を真剣に考えなければならない。

マイクロソフトの終わりの始まり

かつて世界(インターネット)を真っ二つに分けて争ったブラウザ戦争の勝者だったハズのIEが消えていく。そしてIEの後継であるEdge(エッジ)がまさかのChrome(クローム)の軍門に降る。

まさに歴史の転換点。今度出るMSの折り畳みスマホはAndroidだというし。

往時のMSはこの世の春を謳歌していた。MSにあらずばヒトにあらず。世界中のハードメーカを従え、気に入ったソフトは買収するかツブして回り、瀕死のAppleはほんの気まぐれで救済してあげただけ。何をやっても許される泣く子も黙る世界最強のソフトウェア企業だった。

それが、いつからこうなったのだろ。テクノロジー業界でMSの動向がほとんど話題にならなくなって久しい。

そしてときたま話題になったと思ったら、今回のEdgeがChromium採用という信じられないニュース。いや、信じられないと思っているのはかつてのMSの栄光を知る年寄りだけで、若いWEB開発者には面倒な対応ブラウザが一つ減ったという少し嬉しいニュースでしかない。

AIは人を超えるか

まるで人の知能をコンピュター上でシミュレーションさせて人工知能というものが誕生したかのような誤解を抱きがちだ。

また、人工知能が人の能力を超えるという予測もそれに拍車を掛けている。だがコンピュータの記憶能力や計算能力は誕生してすぐに一面ではヒトを凌駕していた。でなきゃコンピュータなんぞ作らない。世界最初のコンピュータENIACは面倒なミサイルの弾道計算をするために作られたのだから。

ヒトの知能の何たるかが分かっていないのだからそれをコンピュータでプログラミングすることはできない。過去も未来も機械(コンピュータ)は指示されたことしかできない。ただその指示を一次的でなく、二次的、三次的な指示とすることは可能である。「大量の資料の中からある傾向を見つけて、得られた傾向から別の資料を分析せよ」とかだ。

我々が人工知能に抱く勝手な誤解をAI研究者達はそのままにしておく。誤解や期待が研究費用を生み出してくれるのだから「誤解も方便」である。そしてそれは繰り返されるAIブームのたびに行われてきたのであろう。なにしろ大衆が勝手に誤解しているのだから、あえてその誤解を解いてやる必要は無いわけだ。良心の痛みも少ない。

とここまで書いてきて少し弱気になる。ヒトの知能というものが幻想では無いと望む。我々は思うゆえにここにいるのだと思いたい。

シェアリングエコミーは出会い系

車、部屋、自転車のシェアリングサービスはある。

自分では大したことが無いモノやサービスでも、他人にはすごく欲しいモノ。それに目を付けてマッチングサービスを展開できるとよさそう。

田舎と都会の人が家を交換しあうのは面白いかも。

『田舎のネズミと都会のネズミ』みたく。

3Dプリンタで拳銃を作る

アメリカのドラマで凶器の拳銃を3Dプリンタで制作するという話があった。

3Dプリンタの用途が思い浮かばないです。

もう二回くらいブレイクスルーが必要かなと思います。特に紙のプリンタなみの速度が必要ですね。