日本は情報化が早かった。そして生真面目にシステムを構築した。そのせいで使い物になるシステムがどこの企業にもあった。
で、使い物になるシステムだからやりたいコトが増えるたびに手を入れ続けた。ガラガラポンでイチから作り直す必要などどこにもない。なにしろ使い物になんだしし今まで動いてきたのだから。作り変えなんてリスクを取る必要はない。みんなサラリーマンだもの。変化は一番キライなのだ。
世界的に見ても日本はメインフレームの稼働率が高く、ITへ掛けるお金のほとんどが既存システムの維持費用に消えていく国となった。イノベーションのジレンマとはうまいこと言ったものである。
この状態を内部から変えることは多分永久にできない。だから通産省のレポートをありがたい。日本人はお上に弱い。このレポートを口実にして2025年までに基幹システムの刷新を進めることができるかもしれいない。
やったらやったでうまくいくはずと僕は楽観している。