中学時代は勉強ばかりやっていた。おかげで成績は抜群に良く、ある私立高校から学費免除の特待生入学の誘いがあった程だった。
その高校はダサイので誘いは断り、公立の高校に入った。
中学の時にやりすぎて勉強が嫌になったので、まったく勉強しなくなった。
それ以外は人並みな高校時代を送った。
大学は三流私立へ潜り込んだ。
楽しい大学生活が待っているはずだった。
しかし何故か毎日、下宿の布団の中にいた。
「引きこもり」という言葉は無かったので、自分の事を不思議に思ってた。
何でサークルやコンパやゼミといった普通の大学生活が送れないのだ?
布団の中でタバコを吸いながら本を読み、レンタルビデオを見ながら飯を食った。
一生このままでも幸せかもと時々考えた。